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終わりよければ全てよし

ちょっとだけ文章を書くのが好きなオタクのポエム張です。

12時の鐘が鳴った

アイドル

※書き始めたのは18日でした。

昨日の生放送を見て、いろんな人がいろんなことを言っている。
今までの彼らを知っている人ほど落ち着いていて、むしろこの一週間で彼らを思い出した人のほうが衝撃を受けて取り乱している、ように私は見えた。
私とて、なんなら生まれた時にはもう彼らはスーパーアイドルだった。そしてSMAPが居ない世界を私は生きたことがない故に、彼らの存在はまるで空気のように当たり前で、そこまで一生懸命に追いかけたこともなかった。その心の奥を隠そうとするような感じや、ジャニーズという事務所自体の閉鎖的な感じに複雑な想いを抱いたこともあった。だから一番好きなアイドルかって言ったら違うけれど、やっぱり日本で一番の男性アイドルはたぶんSMAPなんだろうと幼心には思っていた。

けれど彼らを大して知らない私の心がそんなに波立たなかったのは、明確な真実は知らなくとも、いずれこんなことが起きてしまうのではないかという、嫌な想像をあの事務所から、彼らの黙して語らぬ姿からずっと感じていたからではないかと思う。
それを、今までアンテナを向けていなかった人にすら理解らせてしまう、あれは告発の時間でもあり、ある意味彼らの築いた時代を彼らの手で終わらせたのだろう。あれがきっと、彼らの輝きの向こう側にあったものなのだ。

彼らが、アイドルがなんでもできて、お金も自由で、誰からも愛されて、無敵な完璧超人であるという夢は終わった。
魔法は解けて、彼らは王子様から普通の人間に戻る。でもそれでも彼らは「アイドル」であり続ける。誰かの夢や希望や呪いを背負い続ける。これはきっと、そういう話だ。

絶望した王子様である彼らが、世界の果てになるのか、それとも王子様として消えていくのか。
それとも、1人の人間として荒野を歩いていくのか。
彼らの選ぶ道は、まだこれからなのだと思う。


今、私が感じている想いも、今現在の私だから感じることなのだと思う。
もしかしたら10年後にはこんなこともあったね、なんて言えるようになってるのかもしれない。もっと明るい未来が待ってるのかもしれない。
けれどあの会見が与えた衝撃はそれだけ大きかった。




そもそもアイドルなんて職業が、闇を抱えていないはずがない、と私は思う。
私たちはファンでしかない。表に出た、加工された後の彼らしか見ることは叶わない。私たちはいつだって、彼らというフィルターを通して、おっさんおばさんの描き出す美しい欲望を見せつけられているに過ぎない。
彼ら・彼女らの歌う曲を作り、衣装を造り、振り付けを決め、売り方を考え-- それらを全て指揮しているのは彼らをバックアップするおっさんやおばさんだ。彼らがやりたくてやってる仕事なんて、たぶんそうそうない。誰かに与えられたものを、自分のものとして噛み砕いて表現することはあれど。
そしてファンである僕らがいくらキャーキャー言ったところで、身近な人の「今日すごく良かったよ」には敵わないに決まっているのだ。アイドル商売は優しい嘘と思い込みで成り立っている。

ステージでお客さんにパフォーマンスを見せるにはそれ相応の努力が必要で、尚且、CDなんかを売り出そうとすれば関わった全ての人たちを儲けさせなきゃいけない。金の切れ目が縁の切れ目とはよく言ったもので、利益が出るからこそ商売として成り立つ。そこに周りの人との信頼関係があればあるほど、そこから逃げようなどとは思えなくなるだろう。
いや、違うか。元々それを夢見て目指してきたのだから、そこで踏ん張るしかない。

けれど、ファンはそんな裏側のことなど知らない。頑張っている姿を、ある意味みっともなくて情けない姿をあえて自ら晒そうとする人はあまり居ないだろう。そして一番に守られるべきはその人自身のプライバシーだ。アイドルとファンである以上、その距離は保たなければならない。
偶像としての自分と現実の自分が努力すればするほどかけ離れていく。自分のせいで見知らぬ誰かの人生が変わることもある。イメージばかりがひとり歩きして、思わぬところから罵声を浴びせかけられる。
それはファンの想いが強ければ強いほどに。

誰かの夢や希望を背負い、誤解され妬まれ恨まれ憎まれ、それでも笑顔でみんなを騙し続けなければならない。自分の人格を切り売りして、お金に変えなければならない。夢を見せ続けなければならない。
ファンとして、誰かを応援したり追いかけたりしていると、私はあの人に一体何を求めているのだろう、とか、何を背負わせてしまっているのだろう、とかふと考えてしまう。



けれど、それは誰かが悪いとかそういう話ではないと思うのだ。そう思いたい。
利益を一番に考える人が居なければ情に引っ張られて経営は立ち行かなくなる。
誰か本当の彼らを理解して支える人が居なければ潰れてしまう。
ファンから見た彼らを理解し、戦略に活かせる人が居るとしたら、それは裏側に居てなお彼らに過大すぎる夢を抱いている人だろう。
また、プロとは理想も利益も度外視したところでその技術を最大限に発揮することも求められるはずだ。
そうした人たちの分業的な努力により、大きな偶像としてアイドルが出来上がる。ある日突然ぽっと「スーパーアイドル○○」が産まれる訳がないのだ。それはたくさんの人の努力と願いと屍の上にだけ、初めて成り立つもののはずだ。あの人たちは、そういう多大な期待の上に立って輝いている。

どんな素敵な作品だってそう。誰かの何かを使って生み出されている。
誰かの辛い想い・嬉しかったこと、そういうものを犠牲にしてエンタメにしてしまっている。
見えないふりをしたって、知らなくったって、その栄光の影で努力した人の汗は滲んでいる。

だから何かを、誰かを好きでいるなら、応援するなら、それを生み出すまでに積み重ねられてきたものをないがしろにしてはいけないのではないかと思う。


biz-journal.jp

飯島さん寄り。キムタクはSMAPの中の裏切り者扱い。

www.sponichi.co.jp

日スポ。メリーさんとの癒着が疑われる。今回の騒動を一番初めの報じたのはここ。騒動がここまで大きく表沙汰になった原因とも言える。

togetter.com

今回の騒動に関して、ここ一週間ほどで見かけたジャニーズ事務所内派閥分裂に関するツイート。
自分でまとめたものです。
すごい今更ですが、まとめ主としてのスタンスを明らかにすべきかと思って、この記事を書いた次第です。
会見の次の日の朝に取り急ぎで作ったのと、こういったまとめは初めてだったこともあり、ご迷惑・不愉快に思われた方には本当に申し訳ないです。何かありましたらご一報いただければ、私ができる限りの対応はさせていただきます。



私が生まれた頃にはもう既にSMAPはトップアイドルだった。
そして物心つく頃には、世の中、というかテレビの中にはアイドルがいっぱい居て、夜空ノムコウやらいおんハートで恋を知ったし、慎吾ママで女装萌えと母性萌えに目覚めた気がするし、学校へ行こう!で中学校って楽しいとこなんだな!って憧れを抱いたし、WAになって踊ろうを狂ったように歌ってたし、モー娘。は日本の未来は明るいんだって思ってたし、ミニモニ。ちゃんがハム太郎の映画に出てたし、義経は美少年なんだと勘違いしたのを手塚治虫に矯正されたし、小学校の発表会で世界にひとつだけの花も宙船もやったし、嵐の誰が好きかって話をなんなら男女問わずした。

だけど年月が経つにつれて私もそこそこ成長していって、いつの間にかみんな居なくなってしまった、ように思えた。私がテレビを前ほど見なくなったせいだろうし、昔ほどテレビが面白くないように思えたこともある。単純に姿を見なくなった人も居れば、たくさんテレビには出ていてもどこかしんどうそうな顔をしている人が多くなった気がした。

それでも飄々と波に乗っていくような嵐が好きになったし、何故V6の番組が終わってしまったのかわからなかったし、TOKIOは相変わらずTOKIOだった。でもSMAPの5人が歌番組で歌っているのを見ると、前はもっと明るくて、頑張っている姿が様になっているお兄さんたちだったのに、なんか表情が暗く見えたりクールでかっこいいSMAPになっちゃった気がして、なんか違うと思った。芸能界の中で心を擦り減らされてしまったのだろうかと思うと悲しくなった。時に、この人たちも結局天狗になってしまったのかしら、とすら思うこともあった。それだけ、何か抱えているに違いないのに、それが見えないもやもやが嫌だった。

あの会見を経ても、私には彼らが何を思い、何がしたいのか未だわからない。


きっと今回のことはひとつの終局ではあるけれど、まだ何も終わった訳ではないのだと思う。
これからが、きっと頑張りどころというか、耐えなくちゃいけない。だって、まだあの人たちの胸の内は何も語られていない。これからどうしたいのかもわからない。そしてきっと、彼らもまだ何も言えない状況なのだと思う。

こういう時、ファンは結局何もできない。無力だ。それどころか、自分の思いが彼らを追い詰めることも多々ある。ままならない。私は特別彼らのファンという訳ではないけれど、彼らを応援する人たちの気持ちを思うと胸が重くなる。
今回のことはSMAPさん当人の望んだものではないだろうし、最悪の形で問題が露出してしまった。こうなる前に、もっと何かやりようはあったのではないかと思ってしまう。

けれど、すごく個人的な、私の好きな人を応援する時の気持ちを言うなら、私は好きなアイドルが苦しんでいるなら、そう言ってほしい。
結局表に出されてしまえば、それはエンタメになってしまう・ショーと化してしまう。大好きなアイドルの心からの感情がお金に変えられてしまい、応援する私の気持ちもお金になってしまう。それは仕方ない。アイドルとファンのコミュニケーションツールはお金と笑顔だ。
それでも、私はその人と一人の人間として向き合いたいし、その人を一人の人間として見たい。

これだけみんなを励まし、力を与えて、思い出をくれたあなた達に、私たちは幸せになってほしいのだ、とそう伝えたい。
あなたの実際がどんな人であるかは知らない、もしかしたらすごく嫌な人なのかもしれない。
でも今でもあなたを好きで良かったと信じさせてくれている。今までたくさんの嬉しいことをくれた。その一点においてあなたは間違ってなんかいないんだって、この身勝手すぎる期待を裏切らないでくれてありがとうって。

結局惚れた方の負けというか、夢を見ているにすぎないのだろうけど。
もしも彼らが想像のつかないような悪いことをしていて、それで泣かされた人や命を絶った人がたくさん居て悪びれもしていないなら、そりゃあ嫌いにもなるけれど。

それでも、今のところちゃんとアイドルで居続けてくれる・素敵な夢を見させてくれているあの人たちが、たくさんの思い出や笑顔をくれたことを、全てなかったことにはできない。
何かが変わるのかもしれない、何も変わらないのかもしれない。けれど彼らが、彼ららしく居られるようにと、私も願う。



個人的には男性アイドルが全て「ジャニーズ」という画一的なイメージで売り出されてしまうよりも、いろんな事務所からいろんな男性アイドルの形を売り出していってほしいなと思う。こうして今回の騒動を見ると、やはり事務所の中でアイドルごとにイメージによっても格差が生まれてしまうならいっそ、兄弟間で争うより独立した個としてそれぞれ戦った方がいいのではないかと。
ジャニオタではないからあれですけど、もっと女性のアイドルみたいにいろんなコンセプトで思いっきり世の中にぶつかっていくような男性アイドルをもっと見たいなぁと思います。難しいんでしょうけどね。