終わりよければ全てよし

ちょっとだけ文章を書くのが好きなオタクのポエム張です。

自己紹介もほどほどに

 

 

手紙やメールといったものは、人と向き合わずに言葉を紡げる、一種の凶器だと思う。

相手への想いを綴るのに、相手がどんな顔をするか考えなくて済むのだから。

好きなだけ言葉をこねくり回して、自分の想いを飾り立ててしまえるのだから。

いっそ相手は居なくてもいいのだ。言葉なら独り言だと言われるけれど、手紙なら自分に宛てればいい。妄想の相手でもいい。

文字というのは、紙の上に収まったクローズドな世界だと思う。

 

だけどだからこそ、その独りよがりな言葉が誰かに届いてしまった時。どうしようもなく恐ろしくなる。

だってどんな反応が返ってくるかはわからない。一度読み進めてしまった以上、最後までその懺悔は終わらない。途中でひっこめたり、無かったことにはできない。

言葉は受け取った瞬間、相手のものになってしまうから。

 

相手の顔を見ないからこそ、声にしないからこそ、深く深く、自分を切り取って生み出した一部が、他人の手に渡る。なんて恐ろしいことなんだろう。

 

文字は自分を映し出す鏡のようなものだと私は思うのだけれど、鏡に映ってしまった以上それは私ではなくて、私の虚像でしかない。

私から出ていった私は、最早私ではなく、別の知らない何かに育っていってしまう。

 

願わくば、別の私が、いつか私の元に帰ってきて、また一つになれますように、と願ってやまないのです。